本を読んで考えたこと
ファミコン第一世代として つい先日、今年がファミコン生誕30周年にあたるという記事を読みました。今でも覚えているコントローラーのあの四角いA・Bボタン(すぐに丸型に変更されたが)。小学校の大半の時間をファミコンに投入した者として、ファミコン生…
市場経済の行き着く末 これは久しぶりに強烈に面白い本でした。ここで書かれている「起こりうる未来の社会像」、私は相当すんなりと腹落ちしました。もちろん、将来のことなので当たるか外れるかは誰にもわかりませんが、歴史の大局観を持っているかどうかは…
秘密は書いてない 「コンサルタントの秘密」というタイトルがついていますが、僕が読む限りどこにも秘密は書いてありません。 というか、この本が書かれた1990年と比べると、今はコンサルタントという職業は大分一般的なものになったということなのかもしれ…
なぜ個別株を買うのか 株を買うという行為、人によって捉えかたが変わりますね。投資なのか、投機なのか、ただのギャンブルなのか。捉えかたによって買い方も変わります。株の値動きは合理的に説明できない要因に大きく影響を受けるので、どういう買い方をし…
国政選挙のつまらなさ 参議院選挙が終わりました。 当日は早起きして近所の小学校まで投票に行ってきました。色々考えて誰に投票するかを決め、一票を入れてきました。しかし、投票してつくづく感じたのですが、今回の選挙が私に残した印象は、自分の「投票…
文を書く人の心構え 内田樹さんは僕にとっては「正しい年配者」のお手本に映ります。 色々な話題について話をしていますが、結局のところ「若い人よ、あなたは御存じないかもしれないがより良く生きるということはこういうことなのだ」ということを様々な観…
「猿真似」と「着想」 人のアイデアをそのままパクって成功すると「猿真似」と言われます。しかし、人のアイデアに捻りを入れて成功すると「着想がすばらしい」と言われます。前者は妬まれるけど、後者は賞賛される。 この本で書かれていることは、「猿真似…
人はなぜ不毛な対立をしてしまうのか? ミヒャエル・エンデの「モモ」の中で、モモは不思議な能力を持った少女として描かれています。モモの前には問題を抱えた大人たちが次々と訪れ、モモに自分が抱えている問題を説明します。モモは、その問題に何もアドバ…
現実はなぜゲームのように面白くないのか? ファミコンが出て30年なんだそうです。 私の世代はゲームと共に育った第一世代。ちょうど小学校低学年の時にファミコンが出ました。最初のファミコンのA・Bボタンは四角かったのを覚えています。 それまでは学校…
どこが「不格好」なのか? なんとまあ人間臭い本でしょうか。 前書きで南場さん自ら書いていましたが、本当に人の名前で溢れている本です。創業の話に始まり、会社が拡大し現在に至るまでに関わった人・人・人。さらには家族の話まで。人の体臭が漂ってくる…
私たちの常識は歴史の産物に過ぎない 「日本」という国はいつからあったのか?と改めて問われると、結構僕らは答えに詰まります。 確かに、江戸時代までは日本というよりは藩が「国」の単位のようなものだったわけで、今の国の形は決して永続的なものではあ…
論理性を考え直す 「論理的である」とはどういうことなのでしょうか? 物事を構造として捉える。全体を部分に分けて考える。因果関係を把握する。真因に対して解決策を打ち、その結果を測定する。 こんなところでしょうか。特にビジネスの文脈においては、ロ…
起業家という生き方 起業家はなぜ起業するのか? 起業する人と起業しない人の差はいったい何なのか? 世の中の大半の人は会社に努めます。それは多くの人にとって極めて普通なことです。疑問に感じる余地もなく、学生が終わったら会社に入社し、定年まで勤め…
「間」を取ることの難しさ 「間抜け」の語源は「間」が悪いということなんですね。 テンポが悪い、拍子抜けする、というところから転じて「あの人は間抜けである」となる。人と人が対面すれば、その間には「間」ができるわけですが、その「間」を言葉や空気…
リーダーシップがチームのパフォーマンスを決める チームが最高のパフォーマンスを出すのはどんな時か? それはメンバーが一体となって課題に向き合った時です。個人の力をベクトルとすると、ベクトルの向きを揃えることによって組織は個人を超えた力を出す…
「速く歩きたければ一人で歩け。遠くまで歩きたければ誰かと一緒に歩け」 (作者不明@アフリカ) 理解するには時間がかかる本 この本は、社会変革のプロジェクトに長年関わってきたアダム・カヘンが、自身のプロジェクトでの学びを失敗も成功も含めて共有し…