知恵の樹

オーガニックな成長をあなたに

【起業一言日記#2】

今日も引き続き会社登記の諸手続き。 すべてオンラインの電子登記でやることにしたので、法務局への紙の提出はなし。オンラインの方が定款作成で4万円ほど安くなるので、これから起業する人はオンライン使うんでしょうね。 何の付加価値も生み出さない事務作…

【起業一言日記#1】

起業準備していると、色々ありますね。トラブルで困ることもあればちょっとした思い付きもある。誰かの参考になるような気がするので、不定期でつぶやくことにします。 今週は、電子登記で色々とトラブル。そもそも定款に電子署名が出来ないというトラップに…

学習のプロセスに革命的進歩をもたらしたい(井上明人「ゲーミフィケーション」)

ファミコン第一世代として つい先日、今年がファミコン生誕30周年にあたるという記事を読みました。今でも覚えているコントローラーのあの四角いA・Bボタン(すぐに丸型に変更されたが)。小学校の大半の時間をファミコンに投入した者として、ファミコン生…

知性を頼りに未来を考える(ジャック・アタリ「21世紀の歴史」)

市場経済の行き着く末 これは久しぶりに強烈に面白い本でした。ここで書かれている「起こりうる未来の社会像」、私は相当すんなりと腹落ちしました。もちろん、将来のことなので当たるか外れるかは誰にもわかりませんが、歴史の大局観を持っているかどうかは…

コンサルティングとコーチングは紙一重(G.M.ワインバーグ「コンサルタントの秘密」)

秘密は書いてない 「コンサルタントの秘密」というタイトルがついていますが、僕が読む限りどこにも秘密は書いてありません。 というか、この本が書かれた1990年と比べると、今はコンサルタントという職業は大分一般的なものになったということなのかもしれ…

株で企業分析リテラシーを鍛える(山口揚平「企業分析力養成講座」)

なぜ個別株を買うのか 株を買うという行為、人によって捉えかたが変わりますね。投資なのか、投機なのか、ただのギャンブルなのか。捉えかたによって買い方も変わります。株の値動きは合理的に説明できない要因に大きく影響を受けるので、どういう買い方をし…

良く生きることを考える(鷲田清一「<ひと>の現象学」)

国政選挙のつまらなさ 参議院選挙が終わりました。 当日は早起きして近所の小学校まで投票に行ってきました。色々考えて誰に投票するかを決め、一票を入れてきました。しかし、投票してつくづく感じたのですが、今回の選挙が私に残した印象は、自分の「投票…

大人になる、ということ(内田樹「街場の文体論」)

文を書く人の心構え 内田樹さんは僕にとっては「正しい年配者」のお手本に映ります。 色々な話題について話をしていますが、結局のところ「若い人よ、あなたは御存じないかもしれないがより良く生きるということはこういうことなのだ」ということを様々な観…

「猿真似」で良いじゃないですか(井上達彦「模倣の経営学」)

「猿真似」と「着想」 人のアイデアをそのままパクって成功すると「猿真似」と言われます。しかし、人のアイデアに捻りを入れて成功すると「着想がすばらしい」と言われます。前者は妬まれるけど、後者は賞賛される。 この本で書かれていることは、「猿真似…

対話をデザインする(デヴィッド・ボーム「ダイアローグ」)

人はなぜ不毛な対立をしてしまうのか? ミヒャエル・エンデの「モモ」の中で、モモは不思議な能力を持った少女として描かれています。モモの前には問題を抱えた大人たちが次々と訪れ、モモに自分が抱えている問題を説明します。モモは、その問題に何もアドバ…

戦略立案とゲーミフィケーション(ジェイン・マクゴニガル「幸せな未来は「ゲーム」が作る」)

現実はなぜゲームのように面白くないのか? ファミコンが出て30年なんだそうです。 私の世代はゲームと共に育った第一世代。ちょうど小学校低学年の時にファミコンが出ました。最初のファミコンのA・Bボタンは四角かったのを覚えています。 それまでは学校…

人と組織の関係を考える(南場智子「不格好経営」)

どこが「不格好」なのか? なんとまあ人間臭い本でしょうか。 前書きで南場さん自ら書いていましたが、本当に人の名前で溢れている本です。創業の話に始まり、会社が拡大し現在に至るまでに関わった人・人・人。さらには家族の話まで。人の体臭が漂ってくる…

インプロ(即興劇)ワークショップに行ってきた。

即興劇でコミュニケーションを学ぶ インプロって知ってますか? 語源は「インプロヴァイゼーション」で、要は台本の無い即興劇です。これ、観客として観ても面白いんですが、コミュニケーションの研修として使われていて、今回「インプロジャパン」のコミュ…

未来を考える(佐々木俊尚「レイヤー化する社会」)

私たちの常識は歴史の産物に過ぎない 「日本」という国はいつからあったのか?と改めて問われると、結構僕らは答えに詰まります。 確かに、江戸時代までは日本というよりは藩が「国」の単位のようなものだったわけで、今の国の形は決して永続的なものではあ…

持ち家についての考え方(日経ビジネス6月10日号)

持ち家は経済性が合わないのではないか? 今週の日経ビジネス。特集は不動産。 私は今しばらく東京に不動産を買う予定はありません。家を買うかどうかは価値観の問題と言いますが、私はどうしても借金をして一円も生み出さない固定資産に投資するというのが…

面食らうリーダーシップ論(ジョセフ・ジャウォースキー「源泉」)

論理性を考え直す 「論理的である」とはどういうことなのでしょうか? 物事を構造として捉える。全体を部分に分けて考える。因果関係を把握する。真因に対して解決策を打ち、その結果を測定する。 こんなところでしょうか。特にビジネスの文脈においては、ロ…

起業という生き方を考える(佐々木俊尚「起業家2.0」)

起業家という生き方 起業家はなぜ起業するのか? 起業する人と起業しない人の差はいったい何なのか? 世の中の大半の人は会社に努めます。それは多くの人にとって極めて普通なことです。疑問に感じる余地もなく、学生が終わったら会社に入社し、定年まで勤め…

「間」を取るのは難しい。。(ビートたけし「間抜けの構造」)

「間」を取ることの難しさ 「間抜け」の語源は「間」が悪いということなんですね。 テンポが悪い、拍子抜けする、というところから転じて「あの人は間抜けである」となる。人と人が対面すれば、その間には「間」ができるわけですが、その「間」を言葉や空気…

特別なトレーニング無しに本を速読する方法

速読出来たら良いんだけど。。。 速読が出来たらどんなに良いか? 学習意欲の高い人で速読に興味を持つ人は多いと思います。世の中には色々な速読法があって、それを鍛える教室も色々あります。 何を隠そう、私も大学生の若かりし頃、どうにかして速読法を身…

競争優位の源泉は人・人・人(日経ビジネス2013.6.3)

典型的なポーターの戦略論 金曜日に名古屋から帰ってきたら届いていた来週の日経ビジネス。特集は「流通新勢力」 価格は安いが面白みに欠ける大型店に消費者が飽きており、驚きの要素を組み入れた中小の小売店ががんばっているという話でした。 これは典型的…

ポジティブ心理学の講習に行ってきた

ポジティブ心理学って何? 先週末、ポジティブ心理学の2日研修を受けてきました。 数年前のハーバード・ビジネス・レビューで「ポジティブ心理学」の特集が組まれていたこともあり、米国ではビジネス界でも「ポジティブ心理学」は割と知られているようです。…

進学先は2030年くらいを想像しながら決めるべき(今週の週刊ダイヤモンドを読んで)

日本の有名大学の価値は毎年毀損していく 大学合格実績で中高をランキングするの好きな人多いですね。この手の進学ランキング特集を良く見るんですが、これって何の意味があるんでしょうか?センス悪いと思うんですよね。 なぜなら、日本の有名大学を出たと…

リーダーシップの鍵は未来像を共有すること(ジョセフ・ジャウォースキー「シンクロニシティ――未来をつくるリーダーシップ」

リーダーシップがチームのパフォーマンスを決める チームが最高のパフォーマンスを出すのはどんな時か? それはメンバーが一体となって課題に向き合った時です。個人の力をベクトルとすると、ベクトルの向きを揃えることによって組織は個人を超えた力を出す…

部下の働くモチベーションは無料では手に入らない

新入社員が入社して2ヶ月ばかり経ちました。皆さんの会社の新入社員はどうですか?「今年の社員も「ゆとり」だな~」とか言ってませんか? 多少理不尽なことがあっても、ぐっと我慢をするのが社会人だろ? 組織の一員なんだから、ちょっとくらい辛いことがあ…

組織変革をどのように起こすか?(【本】アダム・カヘン「未来を変えるためにほんとうに必要なこと」)

「速く歩きたければ一人で歩け。遠くまで歩きたければ誰かと一緒に歩け」 (作者不明@アフリカ) 理解するには時間がかかる本 この本は、社会変革のプロジェクトに長年関わってきたアダム・カヘンが、自身のプロジェクトでの学びを失敗も成功も含めて共有し…

「雇用流動化」でなく「人材の活用」を考えた方が良いのでは?(日経ビジネス5月20日号より)

家電のリストラが続く 家電業界で大規模なリストラが続いているようで。 日経ビジネスの特集になっているパナソニックはグループ全体で4万6千人、シャープは全体で8500人の削減だそうです。パナソニックで10%強、シャープで20%弱くらいの以上の人員減とい…

プロフィール

気づいたら30代半ばの会社員です。 今やっていること 東京で経営コンサルティングの仕事をしています。新規市場での成長戦略とかマーケティング戦略の案件が多いかな。業界で言うと産業財/完成品メーカー、公共組織、金融サービス、通信。 コーチングの学び…